愛について。

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愛とは何か。


結婚していた時の
わたしは


毎日
そのことばかり
考えていた。



結婚というものは
契約であり


多少
支配や義務の
香りがしていて。


世の中の
しあわせの基準に添って


結婚してみた
ものの


結婚生活は
私にとって


本質的な愛とは
ほど遠い


エゴイズムの膨張を
予感させる


不安と恐怖の連鎖に
埋め尽くされる日々だった。


あなたのために
まだいないこどものために
将来のために
老後のために
家族のために
 

そう
繰り返される


家族間のやりとりの
言葉のなかに潜む
エゴイズムに


自分ではない
誰かを守ろうとすれば
するほど


自分自身の本質から
ブレてゆく


自分や
パートナーの姿に


嫌気がさして
わたしはあっさり
逃げてしまった。



家族を守るために不正を行うとか
お金のために
うつくしくない仕事をするとか
お国を守るために
他国に爆弾を落とすとか(笑)


そういう
世の中の愚行は


すべて
このエゴイズムと
虚像の幸福幻想から
生まれている。


それが
連鎖して連鎖して


今の
損得勘定と欲望に溢れた
めちゃくちゃな
世の中ができてるのでは…



気がつくと
途方もない気持ちになるけれど。



ほんとうの愛を
手に入れるためには


孤独を受け入れるところから
はじめれば
よいのではないかしら。



最近は
思っている。


愛とは何か?は


まだ
わからない。


でも
愛は義務でもなくて
支配でもない。


もっと人間が
孤独を受け入れるつよさを持てば
自然と溢れるように
枯渇することのないもの。


長沢節がいうには
愛も人間とともに
進歩してゆくもの。


らしいので
わたしも探してみたい。


どうせ
うまれてきたのだから
真理に近づいてみたいよね。



この人は
ほんとにすごいよ。


哲学者!

📚本日の1冊

長沢節
『大人の女が美しい』