おんがく。

朝、ひさしぶりに、ラジオではなく、音楽をかけてみました。

スピーカーから聞こえてくる声やピアノの音。なんのために、音楽があるのか。

わかるような気がしました。

人の手が紡ぐ旋律や、人の声。
触れてみること。
あたたかさや、やさしいふるえ。

人々の想いや願い。
誰かに愛された記憶。


平和な日々の思い出や、大切な人との幸せな記憶を思い出す、きっかけとして、音楽が使えたら、いいのに。

蓄音機なら、停電でも、使えるなあなんて、思ってみたり。

被災地の人たちは、それどころじゃないかもしれないけど。

でも、人は記憶に支えられて、生きていくものではないのかなあと、わたしは思うのです。

隠れ家は、節電しながら営業しています。

どうか、これ以上、おそろしいことがおこらないように、被災地の方々のこころの痛みがやわらぐ日がくることを、じっと、ただ祈るのみです。