町。

mirefugio2015-06-04

くるくる
うまれかわる
雑草や虫たちのように


人間も
くるくる
うまれかわる。


町は
ずっと
そこにあって


それを
見続けている。



私が
ミロンガという
茶店
過ごした日々は


半世紀つづいている
ミロンガの歴史の中の
ほんのすこし。


たった
10ぶんの1。


でも
ミロンガに行くたびに


床のへこみや
柱の傷
テーブルの手触りまで
いとおしく思う。


行くたびに
ミロンガという喫茶店
私の愛や思い出、願いを
やさしくつつみこむ。




ミロンガをつつむ
神保町。


私の隠れ家をつつむ
荒木町。



町に宿る
たくさんのもの。


思い出や
涙や
ぬくもりや
願い


全部抱えて
つつみこむ。


町はすごい。


隠れ家を荒木町にだして
本当によかったな。


でも
たまには
神保町に帰りたい。


思い出は
いつもうつくしい。