散歩の達人。

mirefugio2015-01-22

20代の頃。


茶店
働きながら
写真を撮っていた。


古い町を
ふらふらと歩きながら


露地や
猫や
こども


干してある洗濯物
たくさん並ぶ植木鉢


おばあさん
おじいさん


桜の木
神社
柴犬


手をつなぐ親子


商店街のお母さん
はたらくお父さん


東京の下町の風景を
ひとつひとつ
フィルムに焼きつけて


日々を
過ごしていた。


その頃から
あこがれていたのが


散歩の達人
東京人
荷風


という
町歩きの雑誌だった。


写真家になりたい。


そう
こころから願って
生きていた
時期があった。


でも
生きてゆくための
仕事として


うまくは
いかなかった。


町の風景が
いとおしい。


そのきもちを
どう表現するか。


自分にできることと
もっているきもち。


そのふたつを
かたちにしたのが


私の隠れ家
という
茶店だった。


写真に
残すのではなく


自分が
町の風景になる。


そう決めた日から
そろそろ
5年がたとうとしています。


散歩の達人


特集
理想の喫茶店。に


私の隠れ家が
掲載されています。


ずっと
持ち続けているきもち。


東京の古い町って
すてきだ。


という思い。


ライターさんが
隠れ家を発見して
くださったおかげで


ずっと
持ちつづけていた思いが
かたちになりました。


散歩の達人


町の風景や
ひとのぬくもりや
生きざま


つみかさなった
時間の記憶。


いろんなものが詰まった
すばらしい雑誌です。


みなさん


ぜひ!
買ってくださいねー。