足るを知る。

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呑み屋街の3階に
住んでいる。


訳あって
ほとんど人にも会わず


2ヶ月
部屋に籠もっている。


こんなに
のんびりと
時間を過ごしたのは


20年ぶりだ。


最低限の食べ物と
本と音楽と携帯電話。


生活が
幸福で満ちている。


ゆるゆると
流れてゆく町の音を
聴きながら


自分の心臓の鼓動で
時間を感じる。


人の中に居たり
人と暮らしていると


自分自身の輪郭が
見えづらくなる。


ひとりっきりで
みつけた
幸福の感覚は


案外
あっけないほど


ちいさくて
深い深いものだった。


毎晩
天国で眠りにつくような


そんなキモチで
生きている。