茶の本。

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10年以上。



違和感が
身体から
抜けなかった。



それは
私自身が


他人の目から見た
美しさに


焦点を
あわせてたからであって



自ずから
美しくなることを
忘れていたから。


もっと
もっと


細部まで
美しい仕事。


美しい
生き方。


自らの獣性を
脱するために。


意識の方向を
かえてゆく。


今だけを
しっかり見つめてゆく。


今を
生きることのみが
永遠を生むのだから。



岡倉天心
茶の本


■『茶の本岩波文庫