地域猫。

小さい頃から
猫が苦手だった。


小学校の帰り道。


目線が低いからか
猫の亡骸を
たくさん見た。


死。


というものに
おそろしさを
かんじていたから


みつけるたびに
きもちわるくなって


その場所を
通れなくなるくらいに


記憶と脳裏に
焼きつく風景から


走り去ることしか
できなかった。




あの頃から
ずっと


猫が苦手。


まっすぐに見つめられると
その眼から
あっち側にすいこまれそうで


おじきをしたり
避けたりしながら
生きている。


なのになぜか(笑)


隠れ家には
やたらと猫の置物や本が
増えてゆく。






隠れ家のあたらしいスタッフ
真理ちゃんに借りた本。


ネコロジー



地域猫


という概念や価値観。


はじめて知りました。


そして
人と人との愛だけでなく

深く深く
猫たちと結ばれている人たちが
いるんだな。


ということを
知りました。



くるしい思いや
かなしい思いをする猫が減る時


人間は成長してゆくことが
できるのかもしれません。





もっと
対等な立場で
いきてゆけたらいいよね。





あんなに
猫の写真集が売れて
猫グッズを愛玩して。


それでも
見て見ぬふりな問題。


真理ちゃんと旦那さんの
つくったTシャツを見て
途方にくれるような
きもちになりました。


日々の
うんちのそうじとえさやり。


そして
自己負担の避妊手術。


なんだか
愛が深すぎて


ただただ
途方にくれてしまいます。