おやすみなさい おつきさま。

こんばんは、隠れ家スタッフの直美です。
本日は児童文学ぞろ目の日です!
またお気に入りの一冊をご紹介させて下さい。


『おやすみなさい おつきさま』
マーガレット・ワイズ・ブラウン作
クレメント・ハード絵
せた ていじ訳
評論社

緑色の壁紙が印象的な表紙にまず目がとまります。
私は絵を描きますが、あまり使わない緑の色です。それと黒い線で、きっちり縁取られた部屋の中の様子になんだかいつもと違う絵本の世界がある気がして手に取りました。

ウサギの小さい子が主人公ですから可愛いお話しかと思うと、ちょっとスーッとした冷ややかな空気を感じました。
この感覚は確かに幼い頃感じた事があるものです。

おやすみなさいの時間、じわじわっと夜の闇に包まれる部屋の様子も細い描写で描かれていてずっと見てしまいます。
ウサギのおばあさんとの距離感も自分の祖父との距離感に少し似ていて懐かしい気持ちにさせられたのかもしれません。

時々読みたくなる、思い出す絵本です。