蘇生。

真夜中に
火傷をした。


痛くて
悶える。


いつだって
手は傷だらけ


足はぶつけて
あざだらけ。



しかし
火傷は
ひさしぶりだった。



痛い。が


痛みに集中して
神経をかたむけると


からだが蘇生してゆく
再生されてゆく
しくみにきがつく。


地球の循環のしくみが
すばらしいように


わたしたちのからだも
すばらしいしくみで
できている。


朝が来た。


刺すような痛みは消え
ぷっくり
腫れた指を見ると


なんだか
人間がいとおしくなる。


治ろうとしている
からだ。


なんて
すばらしい入れ物に


宿っている。


肉体の神秘に
感動する(笑)



そして
雨はやみ。


新緑は
活き活きと


透き通る青空
夏の空気が
やってくる。


猫も鳥も虫も
人間も。


しくみのなかで
うまくまわっている。


生きているって
きっと。


こういうことなのだ。