星の王子さま。

mirefugio2015-03-12

私は
たくさんの本を
読んではいません。


でも
何冊か
何度も読む
本はあります。


隠れ家のカウンターにいて
育児や出産で悩む
お母さんたちを見て


なんとなく
もう一度


星の王子さま
読んでみよう。



思いました。




おとなは
だれも
はじめは子どもだった。
(しかし、
そのことを忘れずにいる
おとなは、いくらもいない)


そこで
わたしは
わたしの献辞を
こう書きあらためる。


子どもだったころの
レオン・ウェルトに




サンテグジュペリ
この冒頭の文章からも
わかるように


星の王子さま
大人のためにかかれた物語。


子どもだった頃に
わたしたちが
もっていたものは
生きていくために
本当に
たいせつなものばかり。


目の前の人を無条件に
愛するちからや
曇りのないこころ。
たくさんのことを
吸収するやわらかさ。


夢を見るちからや
想像力、可能性。


そして
敏感な感受性。


こどもは
生まれながらにして
きっと
大人より
優れていて


何より
幸福なのだ。


なのに
大人はこどもの
欲しがらないばかりを
与えようとする。


こどもがほしいのは
たくさんの愛情と
夢を見る自由。


お金のたいせつさや
学歴のたいせつさ
世間体やお行儀のよさ。


そんなもので
大人は
どんどん
こどもの目やこころを
曇らせて行く。




かんじんなことは
目には見えない。


こどもたちだけが
なにがほしいのか
わかってるんだ。




星の王子さまのなかの
サンテグジュペリ
ことばは
かつてこどもだった
私がもっともほしかった言葉
ばかりなのです。


かつて
こどもだった自分。


そして
今だに子どもなわたしは
自分の夢見るちからを
育てるのに
一生懸命で(笑)
まだ子どもを育てることを
出来ていません。


だから
お母さんになれただけで
うらやましいな。



みなさんのことを見て
いつも
思っています。


サンテグジュペリ
この物語で
つたえたかったことは


かつて
こどもだった私たちが
忘れてしまっている
たいせつなこと。


目を閉じて
耳を澄ませば


世の中の
いろんな音が
聴こえて


こわいものなんて
なくなるはず。


君のこころのありようで
世界はいかようにも
キラキラ
輝いてみえるはずだよ。


ということ。



わたしは
小さい頃
お母さんが大好きで
お母さんさえいれば
何も恐くない。


って
心底
思っていたな。


わたしは鍵っ子で
いつも
家にひとりでいましたが


さみしいときは
お母さんの
洋服の匂いを
くんくんかんで


帰りをまったものです。


お母さんは
本当に偉大だった!



そして
子どもを持たない。
という選択肢。


それもまた
ずっと
こどものように
夢をみたり
のびのびしたり
冒険をできる。


それもいいかなあ。


と、
思ったり。



とにかく


星の王子さま


読むと
サウナに入ったみたいに


するりと
こころのもやもやが
消えてゆきます。


岩波書店


いい本だしてますねー!


はー。


わたしは
ずっと
こどもでいたいよー!


と思う
木曜日。


あと
何回読むかなあ。


星の王子さま


さあさあ
仕事でもしますか!