才能。

mirefugio2015-01-15

煙草を吸いながら
うつむく頬の
すべらかな質感。


ほそい、白い指。


きれいな子だな。


と、思っていた。


いつの間にか
話すようになって
まだ大学生だと知った。


絵を描いている。


と、いうので
見せてもらった。


緻密で雰囲気のある
完成された世界が
額縁のなかに
おさまっていた。


才能。


神様は
わたしたちに
才能をさずけている。


それを
見つけて生かし
人様のお役にたつことが
仕事なんだと
わたしは思っている。


自分のもっているもの
すべてを使いきった人には
やすらかな眠りが訪れる。


それは
1日単位では
深い眠りであり


一生という
単位であれば
安らかな死である。


まだ
22才の彼女の絵を見て
うやらましいな。


と、思う。


そして
22才の隠れ家のスタッフ
さきちゃんを見ても
彼女の接客の才能を
本当にうらやましいと思う。


確実に人類は
進化している。


あたらしく
うまれてきている
子どもたちは
わたしたちより
確実に賢いし
洗練されてきている。


かもしれない。


彼女たちが
すばらしい才能を使って
いいものを
たくさん産み出してくれたら
いいな。


期待しつつ
ちょっとでも
ちからになれたら。


と思う
35才の冬。


永井志保ちゃんの絵を
隠れ家で少しだけ
展示しています。


昭和の風景のような
でも
これから来る
未来のような
不思議な風景。


ようこそ。


といわれた途端に
迷いこむ
世界への入り口。