ぞろ目の日。

星の見えない
都会の空に


あふれそうな星を
描くように。



何気ない毎日を
いろどりのある


毎日にかえてゆく。



身体中が
心臓になったみたいに


どきどきする。




「ぼくがつ ぼくにち ぼくようび」


荒井良二


平凡社



どこか遠くに行きたいもんだなあと
思って地図をひらいてながめてたら
おもしろい都市や地方の名前があって
ハハハと笑ってるといつものノラネコちゃんが
玄関でニャーニャー鳴いているのでドアをすこーし
あけれやるとスルスルッとはいってきて、
なんかくれとぼくに命令したので
ネコは、よその国にとつぜんつれていかれても
言葉が通じるんだろうか?と思って
きいてみたけれど、ニャーというだけだった。





荒井良二さんの
絵本はすごい。



めちゃくちゃでも
とんちんかんでも


自分のど真中。


たのしいこと
かなしいこと
うれしいこと


すきなこと。



かんじて
さがして
いきてゆく。



かんじてゆく。



感覚をそだててくれる。



絵と音。


ことばが音になって
きこえてくるような。


急に思い出した
はなうたのような



記憶のなかにねむっていた感覚を
呼び覚ます


玉手箱。




はなれていても
みんなひとつのいのち。



いのり。


みたいなもので
つながっている。




絵本も、音楽も、美術も
茶店も、料理も。


人間も、鳥も、豚も、
牛も、蟻も、猫も。



無から夢をうみだす



おんなじもの。


忘れちゃいけないことは



毎日を、日々を
たのしむ。



と、いうこと。





世の中にいる
天才に感謝して。




さあさあ。


目を閉じて。


これからはじまる。


真っ白な1日に
色を塗ってゆきましょう。