ぞろ目の日。
いろんなことが
おこる毎日。
屋根をやぶって
会いにきた紳士に。
「そんなとき なんていう?」
S.ショスリン 文
M.センダック 絵
谷川俊太郎 訳
いろんなことがおこる。
毎日に。
しなやかに。
対応してゆく。
常識とか
こうしなきゃいけないとか
こうするのがあたりまえだとか。
馬鹿馬鹿しいことばっかり言う。
大人にだけはなりたくない。
ちゃんと。
自分のこころに
聞いてみる。
わたしはなにがしたいの?
そんなとき
なんていう?
赤ちゃん象をくれる紳士が
いてもいいし
熊のオーケストラも
道のワニも
スパゲッティーだらけの
夕ごはんも。
屋根をやぶって会いにくる紳士も。
いたっていい。
じゆうな
発想とユーモア。
わたしも自由だし。
あなたも自由。
紳士と淑女は
手をつないで。
熊のオーケストラに
手をふる。
いきてゆく。
と
いうことは
寄りかからない。
ということだ。
巻末の
矢川澄子さんのことば。
「そのつもりになれば?
あの子だってもちろん
そのつもりになれば
ひとりで何でもできるはずなのだから」
こどもたちへの
なんてすてきな絵本。
さあさあ。
こどもたちだけでなく
わたしたちも。
はばたいて。
ゆきましょう。