夜の調べ。

深まってゆく
夜。


ひさびさの
隠れ家の夜営業。


本を読む
ひとたちの
しずかな呼吸と


今はもう
この世にいない
関屋敏子さんのうたが


ふかまる夜に
よりそってゆく。



こんな
しずかな隠れ家。



ひさしぶりだ。



さあ
次は
何を聴こうかな。


空間を支配する
音のふるえに
身をゆだねる


幸福な時間。