おむすびの匂い。

海苔のついた
おむすびの匂いをかぐと


小学生の時の
お弁当を思い出す。


夏休み。


友達と
市民プールで
泳いだあと。


けだるい空気と
水筒の麦茶。


アルミホイルに
つつまれた


母親がむすんだ
おむすび。




最近


隠れ家のお弁当は
おむすびにしている。


働いてる
お姉さんたち
食べやすいように


工夫した
つもりだ。


ディスプレイを見て
お姉さんたち


わあ、おむすび!
おいしそう!



笑顔をみせる。






『おむすびにんじゃの
おむすび ぽん
おむすびをつくろう』


という絵本がある。


にこにこした
おむすび顔の家族が
昔ながらのつくりかたの
おむすびをむすんで
遠足にゆく。


本間ちひろという
絵描きの描く絵は
表情がゆたかで


見ているこっちまで


その絵の表情が
うつってしまう。


よろこび
たのしさ
いとおしさ。


こどもたちに
つたえる。


日本の食文化の
すばらしさ。


そして
最後のページ。


土井善晴さんの文章。


何度読んでも
泣いてしまう。


読むたびに
胸に刻む。


わすれては
いけない。


たくさんのこと。


こどもにも
おとなにも


伝えてくれる。


すばらしい絵本です。


児童文学ゾロ目の日。


今日は
直ちゃんも参加しまーす。