消費について。

ものをすてられない。



これを縫い合わせて
こうしたら
つかえるかも!


とか


ふるくなったザルを
使いつづけたり。


洋服もあんまり
買わないし。


靴はぼろぼろになるまで
履いてしまう。



服飾の専門学校を
卒業したときに
気がついたこと。


わたしは
消費社会には
なじめない。



いうこと。




服飾の企業は
あたらしい服を
買ってもらうことが
仕事だ。


流行や使い捨て感覚の
日本の経済には


やっぱり
抵抗がある。



ものを
たいせつにする。


セーターを
ほどいて
もう一度つかうことも


かわいい包装紙で
つくったお年玉袋も


おばあちゃんに
おしえてもらった。



しみのついた洋服を
エプロンに縫い直して
腰に巻いている


おばあちゃんは
とてもしあわせそうに
こう言っていた。


これは
神父さんと
イタリアに行ったときに
来ていた服の生地なの。



なんだか
ものをすてるってことは



もっと
たいせつな
なにかもすてるってことに


似ている
気がする。



縁あって
めぐりあった
たくさんのものを
愛しつづける


ということでは
本当に経済は
回らなくなっちゃうのかしら?


みんなが
つつましい暮らしをすれば
回るんじゃないのかな。



あんまりにも
経済。ということばが
壮大すぎて
わかりませんが



わたしは
あぶくのようなお金なら
いらないなー。



思うのです。