夏休み日記。

福岡。


おばあちゃんの家。


一年ぶりに会う
おばあちゃんは


去年よりも
元気だった。



よく笑い
はしゃいでいた。



今年
おばあちゃんの妹が
なくなった。


仲のよかった
おばちゃんもなくなった。



それでも
おばあちゃんは
いつもどおり


ていねいに
きちんと


ひとりで
暮らしていた。




おばあちゃんの妹が
刺繍をした
バックをもらった。


おばあちゃんの
お母さんのペンダント。


おばあちゃんの
手編みのセーター。



おばあちゃんが
私にくれるものを


私は
だれに
引き継げば
いいのだろう。



ぼんやり


考えていたら


蚊に
刺された。



今回も
ちらし寿司。


おばあちゃんの
ちらし寿司。


アゴだしの
お吸い物。


おもてなしのこころ。


かみしめて
食べました。




ひとが死ぬのは
しかたのないことよ。


おばあちゃんは
そう言う。



このひとには
やっぱりかなわない。


おばあちゃんをみるたび
そう思うので
あります。