いちばん
大好きで


いちばん
長い時間を
ともにした


ような
気がする(笑)


友だちが
死んでしまった。


その友だちは
エッセイストで


その友だちが
書いた文章には


私が
たくさん
でてくる。


どうかな?


と言って
できるたびに
読ませてくれた
たくさんの文章。


同じ文章を
何度も何度も
書き直して
読み直して
できあがったものたち。


書きたくて
本にしたくて
小さな願いを
かなえたくて
息をしていた


彼女のすがたを
思い出すたび


胸が
ぐっとつまる。


そして
想いが届いて
二冊の本が出版された。


彼女がいなくなった今。


やっと
私は自分で
彼女の本を売ることが
出来るようになった。


生きた証のようなもの。


とても
丁寧な編集と装丁。


こんな
すばらしい本を
証として残せた
彼女は


とても
しあわせだと


私は
思っている。


今日も
一冊
ミッチーの
生きた証が
お客さまの手元に
わたっていった。


ものを売る
よろこびって


こういう
ことなのかも
しれない。


愛しても
愛しても
ものもひとも
消えてゆく。


きえないように
なくならないように。


すこしでも
たくさんの人の手元に
ミッチーの本が
愛されながら
ずっとたいせつにされること。


彼女の願いや想いが
たくさんの人に
届くように。


というのが
私の願いであり
よろこびなんだなあ。