うまれかわること。

たいせつなひとやもの


おわかれするのは
さみしいけれど


きちんと
てをはなすことで


また
めぐりあう


たくさんのひとやものが
ぐるぐるめぐりあって


あいやよろこびや
かなしみやぬくもりが
うまれる


きちんと
てをはなすことも


あいじょうで
つよさでもあるのだと
おもいます


たとえば
ずっとつかっている
エプロンに
じつはこころがあって


つぎは
にんげんにうまれかわって
わたしにあいにきて
けっこんしたいと
おもっているかもしれないな


なんて
かんがえると
よりこのエプロンが
いとおしくおもえてくる


びりびりになって
つかえなくなるひまで
いっしょにいようね



こえをかけながら
せんたくをする


ものにだって
こころがあるかもしれない


にんげんは
ちょっと
わがまますぎるな


にんげんだけが
とくべつだとか


わたしだけが
とくべつだとか


おもったら
いけないな


うまれかわりや
めぐりあい


きちんと
みつめて


くらしてゆきたい


いろんなものに
いかしていただいていることを
わすれてはいけないな