めぐりあい。

穴の開いた
エプロン。


毛玉だらけの
コート。


ぼろぼろの
スニーカー。


おばあちゃんのお古の
セーター。


あたらしいの
買ったら?


と、
よく言われるけど。


わたしにとっては
何より
たいせつなもの(笑)


穴の開いた
エプロンは
私のからだに馴染んで
とっても動きやすいし
色も気に入っている。


コートも
10年前アルバイト代で
買ったお気に入り。
店員さんが
このコートが
こんなに似合う人
なかなかいない。
と、いってくれて
うれしかった。


ぼろぼろのスニーカーは
履きやすいし。


おばあちゃんのセーターは
なんと
おばあちゃんの手編みだ。


捨てられるわけがない。


ひとつひとつ。


ものにだって
ストーリーがある。


物語を身につけて
歩く。


みっともないとか
みすぼらしいとか
言われても


私にとっては
たいせつなもの。


みなさまに
不愉快な思いをさせてたら
たいへん
申し訳ないのだけれど(笑)


1日、1日
たいせつなものは
ふえてゆく。


そして
消えてゆく。


縁のあるもの
ないもの。


ひとつ
ひとつ


見つめてみると
いとおしい気持ちになる。


そして
訪れる
失う時。


失うということは
人生のたいせつな
プロセスだ。


だから
失うその瞬間まで
精一杯
愛そうと思うのです。


めぐりあい。


そんなすてきな
ことばが
日本語にはある。


うまれかわって
めぐりあう。


そんな歌詞の
うたもあったなあ。