生きた証。

きのうのお昼頃
まだ22才のサキちゃんが

山口さんのＣＤ
ありますか？

と、言った。

山口さん？

山口淑子
さんかな？

と、思い
これ？と聞いたら
そうだった。

そのあとも
きのうは
何人ものひとが
李香蘭の唄が
聴きたいと言って
お店に来てくれました。

なんと
富士レコード社まで行って
高値のついたＳＰレコードを
買ってきたお客さまも
いらっしゃいました。

わたしは
山口淑子さんの声が好きで
このＣＤを聴くたび

キレイな声だなあ。

と、思っていました。

歌っている
この人が生きているか？
死んでいるか？
なんて
考えたことなかった。

わたしはサキちゃんから
山口淑子さんが
亡くなったことを
教えてもらいました。

キレイな声の
昔の中国人の女優さん。

このＣＤを
かけると
年配の方は

なつかしいねえ。

と喜んでくれる。

そして
スタッフの若い女の子たちは
よく、このＣＤを
好んで選んでかけている。

山口淑子さんが
亡くなった。

と、聴くと
すこしせつない気持ちには
なるけれど。

私たちにとっての
李香蘭は
今までどうりずっと
変わらない。

あー、
キレイな声だ。

聴くたびに
わたしは何度も
こう思うんだろうな。