ぞろ目の日。

さびしさや
つまらなさ
くるしさ


ひとはそれを
なにかで埋めようと
必死です



自分以外のひと
どうぶつ
たべもの


むさぼるように
相手に求めてゆく。



それなのに



うまったようにみえて
うまっていない


空虚なきもち。






「おんなのことあめ」


ミレナ・ルケショバー ぶん
ヤン・クドゥラーチェク え
たけだゆうこ やく


ほるぷ出版






「へんだなあ。
おんなのこのめは
ちいさな みずうみみたい!」





びしょびしょしてるから


みんなはあめを
きらいます。




おんなのこは
それでも


レインコートを着て
あめをみつめます。






すると
太陽があらわれて


虹いろの雨が
世界に
ふりそそぎます。






みずとひかり。


植物が水とひかりで
育ってゆくように。




そして
わたしたち


人間のもつ
こころとあたまの
可能性のすばらしさ。




この素晴らしき世界。




すべてを虹色にかえるのに
ひつようなものは


これだけ
かもしれない。




さあさあ。


世界を虹色に
かえてゆく


たいせつなものは
もう。


みんな
もっています。