2017年。元旦の。ぞろ目の日。

よるの闇に
つつまれて。


眠る
しあわせは。


そのまえの
おひさまがしずむまえの
時間によって。



しあわせの深さが
かわってゆく。





「あおのじかん」


イザベル・シムレール 文・絵
石津ちひろ


岩波書店




おだやかに
耳をすませて。


息吹や音や気配


目を閉じて
それを感じることは



生きている
自分自身の輪郭を


感じる。いうこと。





そして
まるごと
生きている



この星へ祈ること。




どうか
おだやかに。


遠くも
近くも


しってる人も
しらない人も


見えるものも
見えないものも。



ぐっすり。



眠れますように。



ねがうこと。




ウサギのしっぽいろ。
おはじきのいろ。
りんどういろ。
あいいろ。
たいせつなボタンのいろ。
ふかいうみのいろ。
そらとぶえんばんのいろ。
まよなかのそらのいろ。




いろんなあおのいろ。を
おしえてくれる。


なんとも
感受性ゆたかな。



うつくしい
絵本です。



みんなひとりで。


おなじ星の上。



暮らしている。



いのちがたくさん
生きている。



この星は
あたたかい。