遅れた(笑)ゾロ目。

うつくしい。



この絵本を
一目見たとき


そう
思いました。



まず
見た目がうつくしい
と、いうこと。




ページをひらき
よみすすめてゆくと



なんとも。









日々は一見
無内容なことで構成されていてます。



しかし
生きてゆくということは


その無内容を
つみかさねることでも
あるのです。





無内容に内容がある。


これは
ある女流作家のことばですが


無内容にみえることほど
懸命につみかさね


無内容から内容をひきだしてゆく。



これこそが
生きてゆくというはてしなさに
たちむかうよろこびなんではないかな。


と、
思う今日このごろで
あります。





アラネア

  • あるクモのぼうけん-

J.ワグナー 文
R.ブルックス
大岡信


岩波書店





まず いっぽんを よこにわたし、
それから わくのいとをはり、
つづいてぐるぐる ながいらせんを はりめぐらし、



ついに みごとな あみになるまで。





目にみえる


結果を
もとめたがったり


なにかを
ほしがったり。



そんなこと
どうでもいいことだった。



できることを
ひたむきに


ただ
すればいいのだと。




うつくしい細い線と
みじかいことばで
つたえてくれる。



うつくしい
絵本です。