遅れた(笑)ゾロ目。
うつくしい。
この絵本を
一目見たとき
そう
思いました。
まず
見た目がうつくしい
と、いうこと。
ページをひらき
よみすすめてゆくと
なんとも。
日々は一見
無内容なことで構成されていてます。
しかし
生きてゆくということは
その無内容を
つみかさねることでも
あるのです。
無内容に内容がある。
これは
ある女流作家のことばですが
無内容にみえることほど
懸命につみかさね
無内容から内容をひきだしてゆく。
これこそが
生きてゆくというはてしなさに
たちむかうよろこびなんではないかな。
と、
思う今日このごろで
あります。
アラネア
- あるクモのぼうけん-
まず いっぽんを よこにわたし、
それから わくのいとをはり、
つづいてぐるぐる ながいらせんを はりめぐらし、
ついに みごとな あみになるまで。
目にみえる
結果を
もとめたがったり
なにかを
ほしがったり。
そんなこと
どうでもいいことだった。
できることを
ひたむきに
ただ
すればいいのだと。
うつくしい細い線と
みじかいことばで
つたえてくれる。
うつくしい
絵本です。