声と記憶。

mirefugio2016-03-17

ゆき場のない
欲望が


音楽ディスクに
乗って


お金にかわってゆく
時代である。



短いスカートで
足や胸をあらわにして
若い女の子たちが
うたい、おどる。


何を売っているのか?


それは夢なのか?
音楽なのか?
才能なのか?






意志。


というものがない
商品があふれている。


何を買っているのか。
買わされているのか。


わからないまま
欲望と執着を満たすため


経済はむなしく
まわりつづける。







高校生の頃。


シュガーベイブのCD。


大貫妙子さんの声を
はじめて聴いたとき


記憶が
よみがえるような
目覚めるような


パッと
あたらしい世界が
ひらくような


そんな感覚を
おぼえた。




存在感。


ゆるぎない
意志のある


声。


きらきらひかる


希望にも似た。


とっても
特別なもの。




それを
味わうために


私はいつも
大貫妙子さんの作品を
買っている。



聴くたびに
うつくしさに
ため息をつき。


あこがれる。



大貫妙子さんの声と
バンドネオンの音。


夢の共演。


都会的で
なんとも
うつくしい音楽。



世界を
かえるくらい。


たくさん


たくさんの
ひとのこころに
響くといいな。