リリーマルレーン。

mirefugio2015-11-19

空爆があったり
テロがおきて


世界では
今日も


たくさんのひとが
おなかをすかせたり
たいせつなひとを
うしなったりしている。




私の隠れ家は
今日も


さきちゃんと
なおちゃんの
笑顔で


たくさんのお客さまたちが
うれしそうに
たのしそうに
おなかをいっぱいにして
時間をすごしていた。




世界というものを
多面的にとらえてみる。



地球の裏側で
おこっていることは


すぐに
こちら側に
おこっても
おかしくないことだ。



お客さまを
しあわせにするために


隠れ家の女の子たちが
ほほえむことが



苦しんでいる人たちを
助けることには
ならないけれど



決して
関係のないことでは
ないはずた。



だれかのために
笑顔でいてくれる
女の子たちが


ここにいてくれることは
とても
尊いこと。



はたらく。
ということは


祈りに
とても似ている。


どうか
ひとりでも
多くのひとに
届きますように。


はたらきながら
いつも
わたしたちが
そう思うように。




この世界に
たくさんいる
乱暴者たちも
そう思って


ひとを殺したり
しているのだろうか。



だれがわるいとか
何がわるいとか


そういうことではなく



かなしみの連鎖を
止めなくてはならない。




かなしみを癒す
いちばんのくすりは
記憶だと思うのです。


だれかに
愛された
記憶。


母親のあたたかさや
父親のやさしさ


そして
たいせつな
女の子の笑顔。





その記憶さえ
あれば


殺しあうなんて
乱暴なこと。


できないはずだ。





リリーマルレーン


という唄がある。


戦地でたたかう
男のひとが
女の子の名前を呼ぶ唄。




赤い血を流しながら
進むとき


リリーマルレーンの歌声を
思い出す。


目を閉じれば
月明かりに君の顔。


生きて帰れれば
きっと
また会えるよね。


愛しい
リリーマルレーン



デートリッヒが唄う
この唄のCDを


さきちゃんは
意味もわからず
好きだといって
よくかける。



正義とは。


一体どこにあるのか。
正解があるのか。


まったく
わからないけれど。



女として生まれた
わたしたちにできることは
ひとつしかないな。



思うのです。