名盤。

mirefugio2015-10-20



ひっぱりだしてきた
CDのクレジットは97年。


はじめて
自分の稼いだお金で
軽井沢に部屋を借りた頃。


洗濯物を干すのも
お料理をするのも
掃除をするのも
ゴロゴロするのも
ぼーっとするのも


自分の部屋で
好きな音楽を聴きながら
できることが
うれしかった。





生活によりそう
やさしい音楽たち。



時をいつくしむように
暮らしていた
あの頃から


たくさんの
時間がたって


なくしてきたもの
おとしてきたものに
気がついたりもする。




つよくなる。



いうことは


鈍感になる。



いうことでも
あるんだな。



もう
あの頃みたいに
泣いたりわらったり



あんなに
空がきれいにみえることも
ないような気がする。




きっと


この音楽を
きくたびに


どこにでもあるような


でも
いとしい、いとしい
思い出たちを
胸にかかえて


あたためるように
反芻すんだろうな。



戻らない時間と
取り残された記憶


かわらずに
耀きつづける名盤。