さきちゃんたちの夜。

往来堂書店さんに
本を運んでいただいている。


普段
書店にいく暇がない
私としては
あたらしい本がくるのが


いつも
たのしみでしかたない。



今回
運んできてくれた
書店員さんが
自慢げに取り出した本がある。


よしもとばなな


さきちゃんたちの夜。


(笑)




最近の
隠れ家blogは
さきちゃんのこと
ばかりですが(笑)



でも
この本は
隠れ家のさきちゃんじゃない
他の6人のさきちゃんが
でてくる。




きのうの夜。



読んでみると


むねのあたりが
きゅうと
ちぢむような


ぬくもりと
さびしさが
ちゃんと同居している


ほんとに
ほんとに


いい本で。




読んだおかげで
あったかいきもちで
眠ることができた。





こんな本が
世の中に存在している
ことは


どんな
宝石や、立派なビル
高いブランドのバッグが
存在することより


とっても
価値のあることだと思うし。


ちいさな
紙を束ねた
文庫という物体が
発するちからのようなもの。


それが
600円弱で
買えることに


愕然とした。




本が売れない。



出版社の友人も
書店の友人も
古本屋の友人も
言う。



本。


ちなみに
私は
いい本は
手元に置きたい。


好きなページを
何度も反芻したいし


その本は
希望であり
祈りでもあるからだ。





ああ
さきちゃんが
うらやましい。


よしもとばななさんも
言ってるけど


まず
さきちゃん。


という
おとの響きが
かわいい。


そして
さきちゃん。


と口に出すと
なんとなく
ちいさな子どもが


ちらちら
あらわれる
ような気がする(笑)


それは
隠れ家のさきちゃんのせい
なのか?





よしもとばなな


さきちゃんたちの夜



新潮社文庫



んー。


ひとりでも
おおくのひとに
読んでもらって
ぐっすり
眠ってもらいたいです。