わたしの台所。

沢村貞子さん。

きっと
たくさん
苦労をした人だと
思う。

でも
ほがらかで
初々しくて。

かなしみや
くるしさまでも

生きるちからに
かえてゆく。

たしかめるような
ていねいな
暮らし。

戦中戦後を
生きた
うつくしいひと。

その
視線を写す
エッセイ集。

わたしの台所。

沢村貞子

光文社文庫。