想いの届く日。


真夜中に
亮くんが
映画を見ていた。


その
エンドローグ。


1週間の終わりに
ビールをのんで


うたたねをしていた
わたしの耳に
届いた歌。



想いの届く日。


ガルデルがうたう
そのレコードを
聴いた時のことを


たくさん
思い出した。


たった一曲にも
たくさんの思い出がある。


こうやって
カルロスガルデルが
紡いだ想いは


いろんなものや
いろんなひとを
通して


繋がってゆく。


からだに
その音が住みついて


メロディが
こころをふるわせる。