雑司ヶ谷。

mirefugio2015-03-30

雑司ヶ谷


今は
もういない
ある人と


歩いた道。


いなくなって
三度目の春。


季節はめぐり
何事もなかったように


町は
静まりかえる。


わたしにとっての
三年前より


もっともっと
むかしから


この
鬼子母神参道には


いろんなひとの
想いが
つみかさなっている。



また
おだやかな
春がきて
よかった。



生きてるんだな。


わたしは。



思う。


雑司ヶ谷


春。


春は
時間軸がゆがんで


いろんなことを
思い出す。