ねつ野菜さんの日記。
「今年最後の人参」
を読んで。


考えること。


根津さんが
願いをこめて
種をまいて
伊那の空気を
たくさん吸った人参。


味が濃くて
においも人参!と
いう匂いがする。


すくすく
育って東京まできた人参。


私は、
はたらいてる人たちのために
料理をする。


栄養がたっぷりの
無農薬人参。


食べやすいように
トマトで煮たり
お酢をつかってくさみを消す。


いろんな偶然が重なって
荒木町のはたらく人たちの
お腹にはいる人参が
運ぶものは


たくさんの栄養素と


きっと
想いというか
願い。というか。


目に見えない
たくさんのそんなこと。


伊那の大地に愛されて
育った人参の記憶を


私は母親からもらった
料理というかたちの
愛情の記憶を


根津さんの願いも


食べてもらうことで
たくさんの人に
伝えられたら。


と、思っている。


どんな風に伝わるか
伝わらないかなんてことは
あんまり重要ではなく。


生きる。


と、いうことは
いつだって受け身で
どうしようもないことばかりで


それでも
ちいさな、ささやかな
だれかの想いや願いを
たくさん感じられることが
ひとにとって
生きてゆく
よろこびなんじゃないかなあ
と、思ったり
しています。


最近、ランチタイムに
本当にたくさんのお客さまが
いらっしゃってくれて
とてもうれしいです。


本当に
ありがとうございます。


しかしながら
しばらく隠れ家のごはんに
根津さんの野菜が来ない
季節がきたそうです。


初夏には、また
送ってもらえるそうなので
お客さまも
隠れ家スタッフ一同も
首を長くして
待ちましょう。


根津さんの野菜がなくても
工夫を忘れずに
おいしいものを
つくれるように
がんばりまーす。



そろそろ春が
きますね。