うるしのおさら。

mirefugio2010-07-28

お店でつかう食器をさがして歩いていました。

祖師ヶ谷大蔵の駅前の道。


「ご自由にお持ちください」


そう書かれた籠の中に、使い込まれた朱いお皿がありました。

手に取って見ていると、おじさんが出てきました。



「かわいいですね」

「お客さん、それ漆。どうぞ、使ってください。」



お店のドアには、閉店の文字。



わたしは自分のバッグにお皿をしまって、お店に一礼をしました。

すると、おじさんは、ガラス越しに手をふってくれました。